yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジャック・カーシル『Black Suite』 (Rec.1969、1971)。長き学究、教師生活を活動の中断にもつフランス系ブラック・アフリカの、インテリジェントな曲趣をもつフリージャズ

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Frank Wright - The LadyPersonnel : Jacques Coursil (tp), Arthur Jones (as), Frank Wright (ts), Steve Tintweiss (b), Muhammad Ali (d)

               
               適当な紹介動画音源見当たらず・・・。

フリージャズ・トランペッターのジャック・カーシルJacques Coursil。生まれはフランス、モンマルトル。生年は不詳。フランス領の≪カリブ海に浮かぶ西インド諸島のなかのウィンドワード諸島に属する一島≫(WIKIマルティニーク(Martinique)を出自とする(だからネイティヴ言語はフランス語)アフリカ系黒人、60年代央のニューヨークジャズ革命の中に身を投じ、サニー・マレー Sunny Murray、アーサー・ジョーンズ Arthur Jones、フランク・ライト Frank Wright、サン・ラ Sun Ra、ビル・ディクソン Bill Dixon、マリオン・ブラウン Marion Brown等々と交流。しかし数年でニューヨークから、フランスへ居を戻し、活動するも69年の数点のアルバム制作ののち、音楽活動から身を引き、学究の生活および教師生活を送る。文学、言語学、(数理)哲学・・・。そして、2004年にソロアルバムをリリースして復帰を遂げる・・・のだそうだ。
イメージ 2とりあげるアルバムはその69年録音された『Black Suite』(at Studio Saravah in Paris in 1969)。67年に作曲されたそうだが。特異な経歴、それも長い学究生活という思い入れの短絡もあってと言いたくはないが、インテリジェントな曲趣をもつフリージャズだ。激情にまかすといったパフォーマンスではない。当時、たぶん手にした動機はメンバーにアンソニー・ブラックストンの名が見えたのが決定打だったのだろう。たしかに、ここでのブラックストンのバリトンサックスは主役を奪っている。





ジャック・カーシルJacques Coursil『Black Suite』 (1971)

Black Suite
A. Part One
Written-By – Jacques Coursil
18:00
B. Part Two
Written-By – Jacques Coursil
13:00

Credits:
Bass – Beb Guerin
Clarinet [Bass], Saxophone [Soprano] – Anthony Braxton
Drums, Percussion – Claude Delcloo
Piano – Burton Greene
Saxophone [Alto] – Arthur Jones
Trumpet – Jacques Coursil


Jacques Coursil - Minimal Brass: Last Fanfare (2004)