yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ニュー・ジャズ・シンジケイト『フォワード・サスペンスFORWARD SASUPENSE』(1977)。法政大学学生連盟・事業委員会のメンバーによる「三枚組み・自主制作レコード」。

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もう5年以上もまえに≪NEW JAZZ SYNDICATE今いずこ≫と投稿し、二作目を去年の6月に≪NEW JAZZ SYNDICATE 『DON’T PLAY THAT SENTIMENTAL(new jazz syndicate2)』(1977)。≫投稿したのだった。で、三作目目は・・・と投稿するのが躊躇われ今日に至った。なにせ「三枚組み・自主制作レコード」ということで、世間の認知には遠いということもあり。当然動画音源などさらに無く・・・。
ところで、先の2つの投稿時には気がつかなかったのだけれど、今回取り上げる三作目『フォワード・サスペンスFORWARD SASUPENSE』のジャケットのなかに、自主制作データ等の詳細を記した中入れのリーフレットや、ガリ版刷りの挨拶趣意書などが入っていたのだった(これがきょうの投稿のきっかけと言えるかも)。以下だった。


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【ニュー・ジャズ・シンジケイトは、1974年、初夏、十数名の創造をめざす個人と法政大学学生連盟・事業委員会のメンバーによって設立された。ニユー・ジャズ・シンジケイトの目的は、それら総ての個性間における限定されない相互交流を通して、創造的な音楽の発展のための「場」を提供し,維持することである。ニユー・ジャズ・シンジケイトは、法大・学館大ホールにおいて、既に四十余回に及ぶ月例コンサートを主催しており、また法大外における各方面の演奏活動(京都西部講堂・インスピレーション&パワーVOL2、第一回ぴあ展、郡山ニュー・ジャズ集団主催コンサート、他)も行っている。

イン・ザ・ビギニング in THE BEGINING(引用者注、一作目)
(A)
I.フィアット・ソナス――響き、在れ(21:38)
II.ホエン・ア・ローン・ドルフィン・クライズ・
アウト(3:52)
(B)
I.海鳴(12:27)
II.イカロスの子供達(7:19)

ドント・プレイ・ザット・センチメンタル・バラツド DON’T PLAY THAT SENTIMENTAL BALLAD(引用者注、二作目)
(A)
I.冬のバラッド(7:21)
II.地・水・火・風・空(15:30)
(B)
I.森と月(6:33)
II.ロング・モーメント(8:21)
m.借用証上の「L」(10:32)

フォワード・サスペンス(引用者注、三作目)
(A)
I.男の二つの影
a)ハードでなかったら生きていられない
b)やさしくなれなかったら生きる資格が
ない(12:30)
II.東京'77(7:50)
(B)
I.フォワード・サスペンス(11:20)
II.戦士廟に捧げる円舞曲(9:15)


録音データ

○1977年
10月13日海鳴

11月29日イカロスの子供達,フォワード・サスペンス

12月10日冬のバラッド,ロング.モーメント,男の二つの影,東京'77

12月13日フィアット・ソナス,ホエン・ア・ローン・ドルフィン・クライズ・アウト
地・水・火・風・空
森と月
借用証上の「L」
戦士廟に捧げる円舞曲
○法政大学・学館大ホール(東京・飯
田橋)にて録音。

パースネル
庄田次郎、小宮一雄、御厨浩二、クライヴ・ベル
依田保堆、鎌田雄一、金子郁夫、井上敬三
稲葉隆一、植田康男、清水浩、森園康彦
宇梶晶二、原尞、雨宮拓、飯島信一郎
佐藤浩秋、宮内俊郎、今村幸治郎、高木幹晴
豊住芳三郎(ゲスト参加)           



1、2、3作目と残念ながら出来が下り調子だ。たぎる情熱に技量が付いていかないといった風情だ。とりわけ、緩やかなスロー展開されるところなどではその個人的技量の拙さがモロに出てきて、メロメロ、ヨレヨレと相成る。ま、ご愛嬌と受け取るべきなのだろうか。それにしても3枚も自主制作で発表するとは、その意気はリッパ。アンサンブル、腕のほどはともかく。



庄田次郎"WADO"初CD「和童」