yuki-midorinomoriの日記

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シュトックハウゼン、ベリオ『ピアノ作品集』(1970)。精神が起っている。冷たく厳しい抽象性ゆえにすばらしい。そうした魅惑の美学世界(も!)ある。

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Stockhausen Klavierstuck XI (1/2) :Performed by Aloys Kontarsky

             
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今から30数年前といえば、当然なことながらネットもなく、情報ないままに手に入る限りの音源を選択の余地なしに手にしたものだった。はたして店頭にあったものなのか、洋盤カタログで見かけて発注におよび手にしたものなのか、そこいらの記憶はまったくない。ただ、シュトックハウゼンピアノ曲、ベリオのピアノ曲が在ったというだけで、いずれにせよ購入、手にしたのだろう。ただ今現在では、動画音源サイトで苦もなく、それも金もかからず(かけず)に、こうした(めったに聴く機会のない、いや演奏の機会さえほとんどなかった)現代音楽作品が聴ける時代との、何たる隔絶。このアルバムでのピアニストのMarie-Françoise Bucquet(1937-)が何ほどの者なのか分からず(ケンプやブレンデルに師事とのことだけれど)に、ただただシュトックハウゼンを、ベリオを聴きたかったのだ・・・。

いまだに、無機的なまでの音響構築が創り出す、斯くなるワイドレンジでエキセントリックなまでの緊張感溢れるセリアルなピアノの音響に心魅かれる。だからといっていいのか、今に至るも、現代音楽を聴き続けているのだけれど。冷たく厳しい抽象性ゆえにすばらしい。そうした魅惑の美学世界(も!)あるということだ。





シュトックハウゼン Stockhausen* - ベリオ Berio* - Marie-Françoise Bucquet 『Klavierstücke IX & XI / Cinque Variazioni / Sequenza IV』(1970)

Tracklist:
A1. Karl-Heinz Stockhausen* –
Klavierstück IX
A2. Karl-Heinz Stockhausen* –
Klavierstück XI
B1. Luciano Berio –
Cinque Variazioni
B2. Luciano Berio –
Sequenza IV

Credits:
Piano, Liner Notes – Marie-Françoise Bucquet




シュトックハウゼン、ベリオ、ピアノ作品関連投稿記事――


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57961364.html シュトックハウゼンピアノ曲Ⅹ』(1954~61)。エキセントリックでワイドレンジ、クラスター音塊炸裂する凄いパッション。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51041675.html ルチアーノ・ベリオ、ピアノ作品集『PIANO MUSIC』(2004)。たゆたう音の万華鏡、息づき色鮮やかな響きの世界。12音列、無調から自在に遥かに遠くして飛翔し、そして美しい。




Luciano Berio, Sequenza IV, for piano (part 1)