yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

湯浅譲二『現代オーケストラの音響空間』(rec.1975,1977)。う~ん、すんばらしい~!オーケストラ作品です。もっと聴いてくれ~と言い募りたくなる作曲家であり、作品だ。

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Yoji Yuasa: Projection (1962)

              
              残念ながら投稿音源はありません

≪・・・人は青空の無限の深みを見つめる時、宇宙との一体感、またそれに対する畏怖の念、またそこに安らぎと言った一種の宗教的世界への入口が見えるかも知れない。それは、私にとって音楽が発生してくる場所の一つである。≫(湯浅譲二・わたしのコスモロジーより)

イメージ 2う~ん、すんばらしい~!オーケストラ作品です。(LP45回転録音再生のゼイタク、そのエッジの効いた歯切れのいいワイドレンジな録音再生はこの作品の曲趣をいかんなく味あわせてくれる)70年前後のもっとも熱かった時代を象徴するオーケストラ作品の傑作。世に出る前からの武満徹との出会いと、その交友物語は夙に知られたことで・・・。いまや日本現代音楽界の大御所、湯浅譲二(ゆあさ じょうじ、1929 - )。コスミカルに充溢した音響エネルギーの炸裂と疾走(「スピードとダイナミズム、汎自然、汎宇宙的情念」・解説=佐野光司)。余情響かせつつのクラスター音塊には日本が深く余韻する。もっと聴いてくれ~と言い募りたくなる作曲家であり、作品だ。湯浅譲二『現代オーケストラの音響空間』(rec.1975,1977)
                    
好きな作曲家ということもあって、ブログ開設まもなくの5年以上も前にボックスものの作品集を投稿している。
                    画像:若き日の湯浅譲二武満徹

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/17884344.html ホワイトノイズに光速で消え行く<わたし>

『PROJECTIONS』収録作品――

【オーケストラの時の時・Ⅰ time of orchestral time (1974)
箏とオーケストラのためのプロジェクション≪花鳥風月≫ projection for koto and orchestra "flower, bird, wind and moon" ((1967)
オーケストラのための≪クロノプラスティック≫ chronoplastic for orchestra (
七人の奏者のためのプロジェクションズ projections for seven players
二本のフルートのための≪相即相入≫interpenetration for two flutes
チェロとピアノののためのプロジェクション projection for cello and piano(1967)
弦楽四重奏のためのプロジェクション projection for string quartet(1970)
コントラバスのためのトリプリシティtriplicity for contrabass(1970)
インター・ポジ・プレイ・ションinter-posi-play-tion(1973)
内触覚的宇宙cosmos haptic(1957)
プロジェクション・トポロジックprojection topologic(1959)
オン・ザ・キーボードon the keyboard
スペース・プロジェクションのための音楽music for spaceprojection(1970)
ヴォイセス・カミング(voices coming)(1969)
テレフォノパシイ(tele-phono-pathy)
インタヴュー (interview)
殺された二人の平和戦士を記念して(a memorial for two men of peace, murdered)
ホワイト・ノイジによる≪イコン≫icone on the sousce of white noise(1966)
アタランス・混声合唱のための――原発声=発生utterance(1971)】


動画サイトにアルバム収録作品がアップロードされていなのが残念。



http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/49316273.html 武満らのアヴァンギャルド集団<実験工房>に唯一の演奏家として参加、戦後、国際的ピアニストとして楽界を先導した園田高弘弾く、水野修孝「ピアノのための仮象」(1967)ほか現代音楽ピアノ作品。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56624825.html湯浅譲二個展』(1979)。時代の流れへの、軽い悪乗りだったのだろうか。いやそうではあるまい。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56822061.html湯浅譲二作品集』。抽象度の高く深い精神性と<和のこころ>その余情。原初、深奥へ迫り分け入る精神性、厳しさは超弩級

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60782733.html 湯浅譲二『トリプリシティ・フォー・コントラバス湯浅譲二作品集』(1974)。単なるモダンで終わっていないところが、この作曲家の優れたところといえるのだろう。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60552776.html 藤家渓子、湯浅譲二、田中カレン、猿谷紀郎『21世紀へのメッセージ2』(1995)。その音響体に、セリーが培った美意識、骨格のありやなしや・・・。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/43147722.html 初々しく余情とみずみずしさに、豊かな精神性を感じさせる『日本の電子音楽

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60785184.html 湯浅譲二×西村朗「未聴の宇宙、作曲の冒険」(春秋社・2008)。情緒に流されず、理をもっての確かな実験精神と冒険の果敢が享受する未聴の音の世界を語る。音響の創出とは何か?。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60863429.html湯浅譲二の世界』(芸術現代社・2004)。「始原への眼差」としての音楽。「音楽は、それが未来に向かって生きなければならない人間の<自己への問いかけ>として把えられるとき、実験精神によって支えられる。





湯浅譲二『現代オーケストラの音響空間』(rec.1975,1977)
(45回転サウンド・ラボラトリーシリーズ)
指揮:尾高忠明
演奏:東京都交響楽団

A-1.クロノプラスティック~オーケストラのための
B-1.花鳥風月 オーケストラと箏のためのプロジェクション


Joji Yuasa - Projection Esemplastic for White Noise