シベリウス&シューマン『ヴァイオリン協奏曲』。「天使から教えてもらった曲だ」(シューマン)。ヴァイオリンは哀しみをふりしぼり奏でられる。哀切。生きるってツライのだ・・・。
シューマン(Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」(遺作)は1853年の作曲。シューマン作曲した唯ひとつのヴァイオリン協奏曲。精神の病重くなるばかりの精魂疲弊のなか、名ヴァイオリニストのヨハヒムによるベートヴェンのヴァイオリン協奏曲の演奏に感動し、≪わずか2週間程度で作曲≫した。≪・・・しかし、なぜかヨアヒムはこのヴァイオリン協奏曲を取り上げることなく自筆譜を封印し、クララ・シューマンは「決して演奏してはならない」と家族に言って聞かせていたという。それは、シューマンがライン川に身を投じる直前に書き上げていたピアノ曲「天使の主題による変奏曲」の主題と協奏曲の第2楽章が酷似していたためだという。シューマン自身はこの曲を、「天使から教えてもらった曲だ」と語っていた。
結局シューマンのヴァイオリン協奏曲は、1937年にベルリンの図書館でヨアヒムの蔵書から発見されるまで陽の目を見ることはなかった。≫(WIKI)。
結局シューマンのヴァイオリン協奏曲は、1937年にベルリンの図書館でヨアヒムの蔵書から発見されるまで陽の目を見ることはなかった。≫(WIKI)。
80年以上も忘れ去られていた・・・そんないわくがあるとはつゆ知らず。
もう涙ものの出だし。つらく泣けてくるほどのロマンティシズムをもってヴァイオリンは哀しみをふりしぼり奏でられる。哀切。生きるってツライのだ・・・。
「天使から教えてもらった曲だ」(シューマン)。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54450985.html ジャン・シベリウス『ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47』を諏訪内晶子で聴く。北欧という歴史と自然が育む、その澄明で深奥繊細な感性。いささかも(原基としての民族性)精神性の欠けるところの無いスケール感。