yuki-midorinomoriの日記

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ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集|三重協奏曲』。音楽史的傑作のピアノコンチェルトを差しおいての三重協奏曲の投稿。伸びやかな旋律、ア~この颯爽。

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Beethoven: Triple Concerto - BeauxArtsTrio&Brüggen/RKF(2005live)

               
               投稿音源のものではありません。

ネット図書館でポリーニアバドによるベートヴェンのピアノ協奏曲全曲CD3枚組を、タイミングよく借りることが出来た。演奏がポリーニということで借りただけで、曲目自体に興味をもってというわけではなかった。もう幾度もいろいろな演奏で聴いていることだし。好きな曲ではあるけれど。ところで、このアルバムにベートヴェンの『ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調op.56(CONCERTO FOR PIANO, VIOLIN, VIOLONCELLO AND ORCHESTRA IN C MAJOR OP.56)』が収録されているのを、手にして気がついたのだった。けれど、この曲もすでに1年数ヶ月前に≪ベートーヴェン『ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調op.56/ロマンス第1番ト長調op.40』。あ~シャーアワセ!この至福。≫とタイトルして投稿していたのだが、 その投稿記事の中で


≪この<トリプル・コンチェルト>は彼の作品史のなかでは凡作なんだそうで。WIKIにも【ヴァイオリンソナタ第9番『クロイツェル』ピアノソナタ第21番『ワルトシュタイン』交響曲第3番『英雄』などが書かれた時期の作品であるが、今日ではあまり評価が高くない。ピアノ三重奏を独奏楽器として管弦楽と対置するという発想は意欲的なものであったが、ベートーヴェンはそれを十分に処理しきれずに終わったというのが一般的な評価である。このように作品自体が凡作と見なされている上に、独奏者を3人必要とすることから、演奏の機会は多くない。】と、まあ、(専門家からの)常識知としては斯くあるのだと受けとっておこう。しかし、「あ~シャーアワセ!」と至福に感じ入り、いいものはいいのだ!と言い募ることに躊躇、憚ることは何もなく、したがって、これも信じるに足ることだと云って、この稿擱くことにしよう。≫


と記していた。けれど、今回聴いても、≪沸々と起ちのぼってくる伸びやかな旋律、ア~この清新、いいな~、なんとロマンティック!≫と魅せられて、音楽史的傑作のピアノコンチェルトを差しおいての再投稿となった。≪1803年から1804年にかけて作曲した楽曲≫ということだけれど、この時期は≪音楽家として聴覚を失うという死にも等しい絶望感から、1802年には『ハイリゲンシュタットの遺書』を記し自殺も考えた≫(WIKI)という苦悩のさなかの作品ということなのだけれど、そのような暗い背景を微塵も感じさせない颯爽清冽の作品だ。




ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集|三重協奏曲』
BEETHOVEN: THE PIANO CONCERTOS|TRIPLE CONCERTO

1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15(CONCERTO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.1 IN C MAJOR OP.15)
[指揮]クラウディオ・アバド
[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.19(CONCERTO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.2 IN B FLAT MAJOR OP.19)

3. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37(CONCERTO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.3 IN C MINOR OP.37)

4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58(CONCERTO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.4 IN G MAJOR OP.58)

5. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」(CONCERTO FOR PIANO AND ORCHESTRA NO.5 IN E FLAT MAJOR OP.73 "EMPEROR"

6. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調op.56(CONCERTO FOR PIANO, VIOLIN, VIOLONCELLO AND ORCHESTRA IN C MAJOR OP.56)
[指揮]クラウディオ・アバド
[演奏]ベネズエラシモン・ボリバル交響楽団
(ピアノ)アレクサンダー・ロンクィッヒ
(チェロ)マリオ・ブルネロ
(ヴァイオリン)イリヤグリンゴルツ



Maurizio Pollini - Claudio Abbado - Beethoven: Piano Concerto No.5 (Orchestra Rai di Roma, 1967)