yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『イスクラ Iskra 1903』(Incus3/4)。内へと向かう志向性で冷厳の美の世界を提示した<冷えさび>インプロヴィゼーションの世界。ウェーベルン!?。

イメージ 1

Improvisation 1

              

さて≪内に向かう洗練された音楽性豊かなイギリス・ISKRAのフリージャズ≫とタイトルして投稿したのも、きのうの「NIPPLES」とおなじく、拙ブログ開設間もない2006年1月。ということはほぼ6年前のことだった。

昨日の、ランダム、無秩序な破壊エネルギーの、外へと炸裂するダダぶりで魅せたブロッツマンと対極といってもいい、インテンシヴな、内へと向かう志向性で冷厳の美の世界を提示した<冷えさび>インプロヴィゼーションの世界。

【内閉的でありつつも求心力を確かに持つイマジナリーなフリーインプロヴィゼーションといえよう。・・・このアルバムは、イギリスのフリージャズがもつ洗練された音楽性を示すものとして欠くことはできない重要性を持つことは間違いない作品であろう。】
と先の記事で述べた。

アルバム名なのか、グループ名なのか・・・「イスクラ」とは

イスクラ(ロシア語: Искра、Iskra、「火花」の意)は、ロシア社会民主労働党ソ連共産党の前身)の機関紙。ロシアから亡命した社会主義者たちの手によって発行された。≫(WIKI)とある。
たぶんこれを名称の由来とするのだろう。

イメージ 2先にも【グループにつけられた名称<ISKRA 1903>のISKRAとはロシア社会民主主義労働党の中央機関紙『イスクラ』からきているのではなかろうか。別にかれらのそうした政治的立場を意味しているわけではないだろうが、録音時の70年という、まだ政治の季節でもあった時代性をかんがえれば、それらへのシンパシーのしからしむるところであったのかもしれない。そして1903年とは、ロンドンにて実質的な創立大会であるロシア社会民主主義労働党第2回大会が開かれた年だそうだ。1905年なら第一次ロシア革命の歴史年次としてすぐに分かることなのだけれど。】と記してはいたが。

きょうも、6年前の投稿時(YOUTUBEも提供が始まったばかりのころだった)にはブログ開設間もないこともあって、動画音源紹介が出来なかったので今日の再投稿となった。








『Incus3/4 Iskra 1903』

イメージ 3Iskra 1903
Derek Bailey, acoustic and amplified guitar;
Barry Guy, acoustic and amplified bass;
Paul Rutherford, trombone and piano.
Improvisation 1 (20.25),
Improvisation 2 (05.40),
Improvisation 3 (11.47),
Improvisation 4 (05.12).
Recorded live at the ICA London on 2 September 1970 (not 'August 1970' as on LP' - later corrected by Martin Davidson).
Improvisation 5 (05.57),
Improvisation 6 (10.37),
Improvisation 7 (04.29),
Improvisation 8 (06.22),
Improvisation 9 (03.38),
Improvisation 10 (03.10),
Improvisation 11 (07.35).
Recorded in London, 3 May 1972 (precise date provided by Martin Davidson).