yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ファリャ、アルベニス『スペインの庭の夜、他』。麗しくも穏やかなロマンティシズムと、オリエンタルな情趣を漂わせておもしろく聴けた。

イメージ 1

De Falla, Nights in the Gardens of Spain, Noches en los Jardines de España

              
              投稿音源のもの(ラローチャ)は貼り付け不可です。

一般的にいって、スペインの作曲家といえばグラナドス(1867 - 1916)であり、アルベニス、でありファリャ、それにモンポウ。わが音楽ブログでも以下投稿している。けれど少ない。ま、音楽小国(周縁国)ということなのだろうか。周りにはイタリア、フランス、ドイツという音楽大国が聳え立っている。


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59696756.html アルベニス組曲《イベリア》/組曲《スペイン》』。民族派にありがちな旋法、アーティキュレーションへの執拗なこだわりが、当初のエキゾチズムを通越して、聴き慣れてくると辟易との感を抱かせる。贅沢だけれど

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60199073.html フェデリコ・モンポウピアノ曲全集』(1974)。作曲者自身演奏するCD4枚組み2,380円。寡黙簡潔の清々しさ、これ以上のものはない。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58507247.html フェデリコ・モンポウ『歌と踊り&前奏曲集』。寡黙簡潔。やさしさと繊細、慈しみ。サティーの次ぎはこのフェデリコ・モンポウを聴こう!。右にサティ、左にモンポウ


このように、ファリャ(Manuel de Falla y Matheu, 1876カディス - 1946アルゼンチン・コルドバ)が抜け落ちておりました。というのも、上記投稿タイトルにあるように≪民族派にありがちな旋法、アーティキュレーションへの執拗なこだわりが、当初のエキゾチズムを通越して、聴き慣れてくると辟易との感を抱かせる。贅沢だけれど≫との印象を抱え込んでしまったという所為でもある(それに、以前「三角帽子」や「恋は魔術師」といったバレエ音楽に舌打ちしたということもある)。国民・民族楽派に典型的なパターン化された粘着質な明快さが、どうも・・・と言ったところか。こちとらがヒネクレている所為か素直に聴けない(いや、なかった)だけなのだろう。

しかし、ネット図書館で借り受けた『スペインの庭の夜、他』で、ファリャや、アルベニスの楽曲が麗しくも穏やかなロマンティシズムと、オリエンタル(イスラムの文化的影響を歴史としてもつ)な情趣を漂わせて、おもしろく聴けたのだった。
収録曲がピアノをめぐる協奏的作品という曲の性格によってのことかもしれない。





ファリャ『スペインの庭の夜、他』

1. ファリャFALLA、交響的印象≪スペインの庭の夜≫ Nights in the Gardens of Spain 第1楽章:ヘネラリーフェにて
2. 第2楽章:はるかな踊り
3. 第3楽章:コルドバの山の庭にて
4. アルベニスALBENIZ / HALFFTERスペイン狂詩曲Rapsodia Española 作品70
5. トゥリーナTURINA交響的狂詩曲Rapsodia sinfonica 作品66



Miguel Baselga, Albéniz Sp. Rhapsody