音楽の始原を聴くかのごとくの、技巧から解き放たれたそのさやさやとしたシンプル極まりない響き、透き通った絶対孤独のような静やかさの、その響きからケージの曲であることは分かるのだが・・・。岩城宏之指揮!。
ジョン・ケージ、UNKNOWN
きょうも、一昨日の≪ジョン・ケージ『シクスティーン・ダンス Sixteen Dances』(1951)。岩城宏之が指揮し、一柳慧がピアノを受け持つ・・・。わが国のケージ受容の姿?。≫に引きつづいて、古いカセットテープに録られていたエアーチェック音源からジョン・ケージ?の投稿。
ナビゲーターの曲紹介アナウンスのアタマ部分が抜け落ちてしまっているので、何の曲なのかわからない(エエカゲンなエアーチェックだこと)。一昨日に同じく岩城宏之指揮による24人のアンサンブルのパフォーマンスというだけで・・・。
ケージの作品!?であることだけは、音楽の始原を聴くかのごとくの、技巧から解き放たれたそのさやさやとしたシンプル極まりない響き、透き通った絶対孤独のような静やかさの、その響きを聴けばほぼ間違いない。
しかしタイトルは何なのでしょう。ケージの偶然性を方法とする画期の時代の音楽であれば、タイトルそれ自体あまり意味を持たないともいえるのだが、とはいえ曲名が分からない、知らないままというのも、なんだか宙ぶらりんで気分落ち着かないのだが。