yuki-midorinomoriの日記

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一柳慧『えんげん<箏とオーケストラのための>』(1982・86)。重層的な時空の拡がり・・・。

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えんげん<箏とオーケストラのための>

              

先日来より投稿音源として利用している、30年ほど前のカセットテープに録られていたもののなかに、一柳慧(いちやなぎとし)の『えんげん<箏とオーケストラのための>』(1982・86)があったので、きょうはそれを投稿。重層的な時空の拡がりを創り上げている。これを音響造形の力量というのだろう。変に取ってつけたような「和」の決まりごと、典型に囚われず、伸びやかなのが好感できる。

WIKIで、この作品項目がみあたらず、あれやこれやとネットを覗いていて以下があった。


【 えんげん(1982/86) Engen
箏とオーケストラのための
オーケストラ: 2. 2. E.hn. 2. 2 - 4. 2. 2. b.tbn. 0 - 3perc (3susp.cym/gong/tam-t/s.dr/marimb/Glsp/t.bells) - harp, piano (also celesta) - 14. 14. 12. 10. 6.
演奏時間: 22分
委嘱: 沢井忠夫
初演: 1982年3月26日- 「第5回現代日本音楽の夕べ」、 東京 − 沢井忠夫、東京交響楽団小林研一郎指揮 】


でも、タイトルの「えんげん」が、上記のようにサイトでも、ひらがな、およびローマ字の「Engen」としか表記されておらず、はて、何の意味やら・・・(エアーチェック音源では作品概説を飛ばしてしまっているようだ)。漢字表記ならおおよその意味了解を得ることと思われるけれど。

しかしタイトルの意味するところと抽象的な音楽(芸術)のかもし出すものとが必ずしも一致するとは限らず・・・、かといって意味不明のままというのも宙ぶらりんで落ち着かない。「淵源」なんだろうか?。





一柳 慧、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63260550.html 我が音楽界にケージショックをもたらした作曲家、一柳 慧の最初期の尾高賞受賞曲『空間の記憶』(1981)。