yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

尾高 惇忠 『オーケストラのための「イマージュ」』。そつなく練成された手堅い作風。かといって古臭いといったイメージでもない。

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オーケストラのための「イマージュ」

              

ひきつづき、きょうもエアーチェック音源から。もうネタが尽きかけています。まだいろいろ録られているんだけれど、エエカゲンな録り方しているものだからタイトルが分からないものや、アタマ飛びや、尻切れなどなど・・・。
で、きょは尾高 惇忠(おたかあつただ、1944 - )の『イマージュ<オーケストラのための>』。
この曲は(第30回尾高賞、1981年度)受賞作のよし。

名前から察せられるように、父親の作曲家・指揮者である尾高 尚忠(おたか ひさただ、1911 - 1951)の功績を顕彰して創設された、その音楽賞「尾高賞」の受賞作。

教育者を本分としてのことなのか、谷間の世代(と言っていのかどうか、池辺晋一郎や、三枝成彰とほぼ同世代)のゆえなのか、あまり表には名が出てこなかったように思えるが・・・。

新奇さで耳目あつめるといった趣のものではなく、お手本というか、そつなく練成された手堅い作風。かといって古臭いといったイメージでもない。

パリ留学時代に、私の好きなアンリ・デュティユー(Henri Dutilleux, 1916 - )に師事していたとのことで、それも興趣抱かせたひとつといえようか。







アンリ・デュティユー関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61366335.html アンリ・デュティユー『ヴァイオリン協奏曲<夢の木>』(1985)『チェロ協奏曲<遥けきなべての国は・・・>』(1967-70)。緻密堅固、重厚壮大、豊麗な音色。声を大にして言い募ろう、これは傑作だ。