yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

間宮芳生『日本民謡集』。近代との対峙。その意気や了。けれど、歌い継ぐ伝承を支える、歌う歓び、快感、エロスのありやなしや。

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こきりこ

               

すでにして愉しまれ歌い継がれている演歌、歌謡曲があり、民謡があり、俗謡がある。そのそれぞれは大衆に愛され磨きに磨かれた洗練、歴史に生きた感性をもっている。

そうしたことを思うとき、そのネライ、意図を了としつつも、何をいまさらという思いがないではない。(棲み分けでいいんでねーのと思うんですが・・・。民謡歌手や演歌歌手ほどの天性がクラシック畑の声楽家にあるとは思えない。)

歴史が、自然が育んできた旋律、リズム、音楽する民俗の心を近代(西洋)音楽の側から探求留めようとする意図は、作曲家が鑑とするバルトークのそれを見るまでもなく・・・けっして無駄とは思わないけれど。

土に根をはった生命力もつ音楽の創造の源、オリジンというわけなのでしょうが。

しかし、その労多しとすれども、その歌唱は、どう聴いたとて、民謡の洗練には及ばず、演歌の歌う歓び、エロス、快感には及ぶべくもない。

尻のくすぐったさに居心地わるくさせる。

そりゃそうでしょう。ピアノはズーズー弁、訛りを奏でることはできない。間宮芳生という傑出にしてからが。編作曲のピアノ伴奏の見事さに聴き惚れはしても・・・。


ここに歌う歓び、快感、エロスのありやなしや。



翁舞の唄








演奏:寺嶋陸也 (TERASHIMA RIKUYA)
  : 野平一郎 (NODAIRA ICHIRO)
[VO ]: 森一夫 (MORI KAZUO)
[VO ]: 波多野睦美 (HATANO MUTSUMI)

01. 間宮芳生:さそり節(岩手県民謡)
SASORI-BUSHI
02. 間宮芳生:子守唄(秋田県民謡)
KOMORI-UTA
03. 間宮芳生:杓子売唄(秋田県民謡)
SHAKUSHI-URI-UTA
04. 間宮芳生:弥三郎節(青森県民謡)
YASABURO-BUSHI
05. 間宮芳生:朝草刈唄(青森県民謡)
ASA-KUSAKARI-UTA
06. 間宮芳生:なにゃとやら(岩手県民謡)
NANYATOYARA
07. 間宮芳生:南部牛追唄(岩手県民謡)
NANBU-USHIOI-UTA
08. 間宮芳生:翁舞の唄・囃子(青森県民謡)
OKINAMAI-NO-UTA, HAYASHI
09. 間宮芳生:とのさ(山形県民謡)
TONOSA
10. 間宮芳生:銭吹唄(青森県民謡)
ZENIFUKI-UTA
11. 間宮芳生:御祝(岩手県民謡)
GOYUWAI
12. 間宮芳生:松の舞(青森県民謡)
MATSU-NO-MAI
13. 間宮芳生:こきりこ(冨山県民謡)
KOKIRIKO
14. 間宮芳生:大の阪(新潟県民謡)
DAI-NO-SAKA
15. 間宮芳生:まいまい(冨山県民謡)
MAI-MAI
16. 間宮芳生:田植唄(冨山県民謡)
TAUE-UTA
17. 間宮芳生:さんさい踊り(冨山県民謡)
SANSAI-ODORI
18. 間宮芳生:草切節(鹿児島県民謡)
KUSAKIRI-BUSHI
19. 間宮芳生:米搗まだら(長崎県民謡)
KOMETSUKI-MADARA
20. 間宮芳生:ちらん節(鹿児島県民謡)
CHIRAN-BUSHI
21. 間宮芳生:でいらほん(東京都民謡)
DERAHON
22. 間宮芳生:題目踊(京都府民謡)
DAIMOKU-ODORI
23. 間宮芳生:雨乞唄(岐阜県民謡)
AMAGOI-UTA
24. 間宮芳生:早念仏と狂い(岩手県民謡)
HAYA-NENBUTSU, KURUI




Michio MAMIYA / Piano Sonata No.2(間宮芳生 / ピアノソナタ第2番 / 須藤英子)