yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ブラームス『ピアノ協奏曲第1番』。ピアノはポリーニ。ここには音楽以上の迫真が、精神のドラマが、<もの=魂>語りが響きわたっているのだ。

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Brahms : Klavierkonzert Nr.1 D-moll Op.15 - 1. Maestoso (Audio, 320Kbps)

               

わが町の図書館に新しく所蔵されたのか、棚にあるポリーニブラームス『ピアノ協奏曲第1番』を借り受けてきた。何とこの録音は2011年6月。こんな新盤が借りられるなんて・・・。ありがたいことでございます。

初演当時まだ25才の1857年に作曲されたブラームスJohannes Brahms, 1833 - 1897)の「ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調作品15」のアルバムは、2年ほど前≪ブラームス『ピアノ協奏曲第1番作品15、3つの間奏曲作品117』。べつに地味という事ではないのだけれど。傑作らしい。≫と、さほどの感興もつことなく投稿しているのだけれど。借りたくなるような気をおこさせる図書館所蔵アルバムもだんだん少なくなってきていることもあるけれど、ピアニストがポリーニ(Maurizio Pollini, 1942 - )ということで手を伸ばしたのだった。

ウ~ン、これは音楽が鳴っている以上に<もの=魂>語りではないか。この情熱的な精神のほとばしりはどうだ。あまりの短絡的牽強付会な印象なのかもしれないが、シューマンの死と妻クララへの恋愛感情をどうしても思ってしまう。青年ブラームスの内面精神の激しい揺動。

そのことは、≪ことこの曲については作曲時期にブラームスが内面の危機を抱えていた事が大きい。1856年に恩人シューマンが他界し、残された私信などから、その頃のブラームスは未亡人となったクララに狂おしいほどの恋愛感情を抱いていた可能性が高いことが分かっている。≫(WIKI)とすでに指摘されていることだが。

たしかに、斯く聴こえてくるのだ。

ここには音楽以上の迫真が、精神のドラマが、<もの=魂>語りが響きわたっているのだ。

もともと曲自体がそうなのか、ティーレマンポリーニがそれをみごとに弾きだしたのか・・・。









ブラームス『ピアノ協奏曲第1番』

1. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第1楽章:Maestoso
2. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第2楽章:Adagio
3. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第3楽章:Rondo.Allegro non troppo



Glenn GOULD plays BRAHMS Piano Concerto no.1 in D minor (1-2)