『コンチェルト・フォー・パユ』。マーク=アンドレ・ダルバヴィの「フルート協奏曲」には痺れました。音楽に確信を抱いているものの響きであり作品だ。
久しぶりの?ゲンダイオンガク。そのスリリングな体験で脳みそを揺さぶりマッサージするに最適の音楽・・・ゲンダイオンガク。わたしゃ大好きでゴザイマス。
ネット図書館の所蔵リストには前々から在ったようなのだけれど、私には馴染みのない作曲家たちということで手を伸ばさなかったのだけれど、聴きたいと思わせるものも数少なくなってきて、ま、一度は聴いてみるかと借りてみた。
しかしこれは意外やいがい。とりわけ、フランスのマーク=アンドレ・ダルバヴィ(Marc-André Dalbavie, 1961‐)の「フルート協奏曲」には痺れました。最近のわがダラケ脳をちょっぴりほぐしてくれました。まさにフランス現代音楽の一大潮流、音響楽派・スペクトル楽派の精華(電子音楽からする音響の考究など)良質を聴く思いだ。
緊密な音色展開への探求こだわりの真摯さは、その深い余韻と共にしみこんでくる。それに時代潮流の旋律性回帰を軟弱、俗に陥ることなく明快に押し出している。これはいい作品だ。クリヤーな脳みそにしてくれそう。聴いていてなんだか武満的な響きの木霊を聴く思いがする。
音楽に確信を抱いているものの響きであり作品だ。
『コンチェルト・フォー・パユ』