yuki-midorinomoriの日記

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プロコフィエフ『ピアノ協奏曲全集』。プロコフィエフ。べつに悪くはないのだけれど・・・。

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Vladimir Ashkenazy performs Prokofiev Piano concerto No. 2.wmv

               

プロコフィエフ。べつに悪くはないのだけれど・・・。つくり上げられた私の思い込みというのは度し難いもので。ロシア=ヨーロッパの田舎、辺境。中心から逸れているからこそのセンセーショナルな時代の革新、刺激といえるのかどうか。劣っている、後れているとかではなくて。ひと旗揚げに、野心を文化芸術の中心パリへ、ニューヨークへ・・・と。ひと通りは聴いておこうかとの選択でネット図書館にて『ピアノ協奏曲全集』(CD2枚組み)を借りて鑑賞した。才気煥発、きらめく天才のわざというべきなのだろうか。たぶんこの作曲家プロコフィエフにとって、まわりの連中は愚鈍に思えたのでは。徹底的な機能性の音楽。実質のない表層と旧時代めいた叙情性の混在。重厚と深みの欠如。いや忌避というべきか。華やかで軽やか、革新の意匠をまとう空ろな喧騒。

これぐらいのこと、かんたんなものさ・・・。


切れ味鋭い刃物では、大木を倒すことはできない。




ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16」(1912-13)がもっともおもしろく聴けた。







プロコフィエフ『ピアノ協奏曲全集』

Disc1
1. ピアノ協奏曲第1番変ニ長調op.10
2. ピアノ協奏曲第2番ト短調op.16
3. ピアノ協奏曲第4番変ロ長調op.53「左手のための」

Disc2
4. ピアノ協奏曲第3番ハ長調op.26
5. ピアノ協奏曲第5番ト長調op.55