yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

プロコフィエフ『ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ほか』。「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は名品だ。称えるべき確かな芸術家がここにいる。

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Sergei Prokofiev - Sonata per violino e piano op. 80 n.1 Movt. 1

              

オッ、なかなかいいじゃございませんか。プロコフィエフ。ネット図書館で借り受けた『ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ほか』。ギドン・クレーメルアルゲリッチの名が見えたので、とりあえずはと手にした次第。これは正解だった。まちがいなく「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は名品だ。確かな芸術家がここにいる。思い込みのわがプロコフィエフ像を揺さぶりました。きのうの投稿で≪徹底的な機能性の音楽。実質のない表層と旧時代めいた叙情性の混在。重厚と深みの欠如。いや忌避というべきか。華やかで軽やか、革新の意匠をまとう空ろな喧騒。≫と記したのだけれど・・・。

どうしてどうして、なかなかの音楽性を魅せている。プロコフィエフの良質が結晶した曲と言えるのでは。

比し、「第2番」(1943)はつまらない。順逆で、「第1番」(1946)の前の作曲のよし。これは、もとはフルートとピアノのためのソナタだったそうで、それをヴァイオリンのために編曲した作品。そのためと言う訳ではないでしょうが、わが思い込みどおりのツマラナイ作曲家がここにいる。

「ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディop.35bis」(1925年)
印象派風の叙情性としなやかさで魅せる小品。これもいい。



Argerich and Kremer play Prokofiev Melodies Op.35bis






プロコフィエフ『ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ほか』

1. ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調op.80
2. ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディop.35bis
3. ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94a