プロコフィエフ『ピアノ・ソナタ第1番, 第6番, 第7番/トッカータ Op. 11』。音楽院に在学中の10代後半の作、第1番を好感。すでに魅せています。
Prokofiev Piano Sonata No. 1, Op. 1 (Freddy Kempf)
3日連続のプロコフィエフ。ま、一度は聴いておくか・・・ていどの鑑賞なのだけれど。きのうの「ヴァイオリン・ソナタ」といっしょにネット図書館で借り受けたのが、きょうの『ピアノ・ソナタ第1番, 第6番, 第7番/トッカータ Op. 11』。
ところで収録の「第6番」、「第7番」(それに「第8番」)は第2次世界大戦中の円熟期にあった作曲家の作品とのことですが、戦時中の作ということで、「戦争ソナタ」とよばれているんだそうだ。なんのこっちゃい。その謂われをきょう初めて知りました。しょうもなッ。
端的に、あまり感興もてぬ美学の作品でした。精神的にきつい(作曲家が)空騒ぎ、(時代への)やけくそといった趣としか感じられない。なにをそんなに尖がっているの・・・。過剰です。なにがそうさせるの?。ある文芸評論家のことばに、「無意識過剰」という造語があるそうですが。
叙情性の部分の魅力を感じないわけではないのだけれど。
そんななか、音楽院に在学中の10代後半のプロコフィエフが作曲した「ピアノソナタ第1番」(作品番号「1」)が、ロマンティックで、その音楽性の瑞々しさと伸びやかさで好感持てた。これで何が不足なのといいたくなりますが・・・。
プロコフィエフ『ピアノ・ソナタ第1番, 第6番, 第7番/トッカータ Op. 11』
(ピアノ:フレディ・ケンプ)
PROKOFIEV: Piano Sonatas Nos. 1, 6 and 7 / Toccata, Op. 11
(ピアノ:フレディ・ケンプ)
PROKOFIEV: Piano Sonatas Nos. 1, 6 and 7 / Toccata, Op. 11