ストラヴィンスキー『春の祭典』初演から今年は100年・・・。
Bernd Alois Zimmermann (1918-1970): Sinfonia in un movimento (1951, rev. 1953) -- NDR Sinfonieorchester diretta da Günter Wand
20世紀音楽史上最大のエポックメイキングな出来事のひとつ、ストラヴィンスキーの『春の祭典』のセンセーショナルな初演が1913年の5月29日ということで、今年はちょうど100年というめぐり合わせになるとのこと。たまたま耳にする機会を得た片山杜秀の担当するFM放送『クラシックの迷宮』が、それをトピックに番組が構成され流されていたのだった。
そこで流されたのが、ギュンター・ヴァント(Günter Wand, 1912 - 2002)揮る ベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918 - 1970)の以下の曲だった。
ドイツの戦後現代音楽を代表する作曲家のひとり。惜しくも52才で世を去ったが。
なかなか骨っぽく、すばらしい精神の緊張を魅せる作品だった。以前、ウワツカヌ骨太が魅力と記したけれど。わたしの好きな現代音楽の作曲家のひとり。
ベルント・アロイス・ツィンマーマン関連投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63594126.html 『マルティヌー,ツィンマーマン&R.シュトラウス:オーボエ協奏曲集』。再投稿。前回はR.シュトラウスの天才性の陰に隠れてしまったベルント・アロイス・ツィンマーマンとボフスラフ・マルティヌーを再鑑賞。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60355130.html ベルント・アロイス・ツィンマーマン『Présence』(1961) ほか。精神性の高さ、勁さ、骨格の太さ。勁くて太い音楽と言ってもいい。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59706460.html ヘンツェの『ヴァイオリン協奏曲第1番』(1947)とツィンマーマンの『ヴァイオリン協奏曲』(1949)。ヘンツェはよく歌い、ツィンマーマンは多様式感の鮮やかさで際立つ才筆を示しており見事だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55710753.html ベルント・アロイス・ツィンマーマン『兵士たち・Die Soldaten(4幕からなるオペラ)』(1965)。現代音楽を特徴づける特殊奏法の極端な多用などはなされておらず、比較的聴きやすいといえるが・・
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55532460.html ベルント・アロイス・ツィンマーマン『協奏曲集』(1993)。けっしてアヴァンギャルドではない。ましてや折衷でもない、浮つかぬこの骨太が魅力だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55400074.html ベルント・アロイス・ツィンマーマン『ツィンマーマン作品集』。精神の緊張、濃密。持続と炸裂その表象としての流動的な音色変化の凄まじいエネルギー。スゴイ!みごとだ!驚きだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/47176438.html 厳かさえ醸すサインウエーブの緩やかな動きで内省的であり精神性をつよく感じさせるベルント・アロイス・ツィンマーマンの電子音楽作品『Tratto』(1966)ほか。