リリ・ブーランジェ『詩編 第130編』。う~ん、これは!。いい出会いでした。
きょう仕事帰りの車の中で、頭の部分だけ、それも時間にして数分にしか過ぎなかったのだけれど、聴く巡り会わせをもったフランスの女性作曲家リリ・ブーランジェ(Marie-Juliette Olga Lili Boulanger, 1893 - 1918)の、その音楽にとらわれた。お~、何たる精神の深み・・・。するどい音楽感性。まさに練り上げられた迫真の音・・・。少し聴いただけなのに・・・。
【「詩編 第130編」 リリ・ブーランジェ作曲
(25分50秒)
(メゾ・ソプラノ)ベルナルダ・フィンク
(オルガン)ロベルト・コヴァチ
(合唱)ウィーン楽友協会合唱団
(管弦楽)ウィーン放送交響楽団
(指揮)コルネリウス・マイスター 】
(25分50秒)
(メゾ・ソプラノ)ベルナルダ・フィンク
(オルガン)ロベルト・コヴァチ
(合唱)ウィーン楽友協会合唱団
(管弦楽)ウィーン放送交響楽団
(指揮)コルネリウス・マイスター 】
音楽史に名を成す多くの作曲家を育てたことで知られた、あのフランスの名女性音楽教師ナディア・ブーランジェ(Nadia Boulanger, 1887 – 1979)の実妹であり、わずか25才で世を去った天才!リリ・ブーランジェの曲であることを知るにいたったのだった。
これは!聴くべし・・・と。
生来の病弱の身であった妹リリーの面倒を看ていた姉のナディアは、妹の作曲の才能の比類なさを前に
【「私に何か確信を持って言えることがあるとすれば、私の音楽は無用だということです」と述べた】(WIKI)
斯く言わしめる何かがたしかにこの音楽にはある・・・。