yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

リリ・ブーランジェ『詩編 第130編』。う~ん、これは!。いい出会いでした。

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Lili Boulanger: Psaume 130, Du fond de l'abîme (1917)

         

きょう仕事帰りの車の中で、頭の部分だけ、それも時間にして数分にしか過ぎなかったのだけれど、聴く巡り会わせをもったフランスの女性作曲家リリ・ブーランジェ(Marie-Juliette Olga Lili Boulanger, 1893 - 1918)の、その音楽にとらわれた。お~、何たる精神の深み・・・。するどい音楽感性。まさに練り上げられた迫真の音・・・。少し聴いただけなのに・・・。


【「詩編 第130編」         リリ・ブーランジェ作曲
                      (25分50秒)
           (メゾ・ソプラノ)ベルナルダ・フィンク
               (オルガン)ロベルト・コヴァチ
               (合唱)ウィーン楽友協会合唱団
               (管弦楽)ウィーン放送交響楽団
              (指揮)コルネリウス・マイスター 】


音楽史に名を成す多くの作曲家を育てたことで知られた、あのフランスの名女性音楽教師ナディア・ブーランジェ(Nadia Boulanger, 1887 – 1979)の実妹であり、わずか25才で世を去った天才!リリ・ブーランジェの曲であることを知るにいたったのだった。

これは!聴くべし・・・と。


生来の病弱の身であった妹リリーの面倒を看ていた姉のナディアは、妹の作曲の才能の比類なさを前に

【「私に何か確信を持って言えることがあるとすれば、私の音楽は無用だということです」と述べた】(WIKI)

斯く言わしめる何かがたしかにこの音楽にはある・・・。