yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

スロベニアを産とするオーストラリアの作曲家ボジダル・コスの「バイオリン協奏曲」。情報不足でこちらが知らないだけで・・・。

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Božidar Kos - Viola concerto, I. movement

               

過日、現代音楽の番組で「音の現在(いま)~オーストラリアの管弦楽作品」とタイトルされ(このことは放送後のアナウンスで知った)放送されていた。途中からのスイッチオンだったのだけれど、そのときたまたま耳に届き印象に残った曲が以下だった。これも全体の3分の2ほどを聴いただけなのだけれど、

ひじょうに練られた、豊かな音色感覚に感心したのだった。熟しているのだった。          


    【「バイオリン協奏曲」    ボジダル・コス作曲
                      (23分00秒)
            (バイオリン)デーネ・オールディング
             (管弦楽クイーンズランド交響楽団
                 (指揮)ジョン・ホプキンス

                 <VOXAUSTRALIS VAST015-2> 】


オーストラリアの音楽界に貢献多大であるとのことなのだけれど、産は、ヨーロッパはスロベニアのよし。
ところで、そのスロベニアとは地理的には

【1991年にユーゴスラビアから独立した。西にイタリア、南と東にクロアチア、北東にハンガリー、北にオーストリアと接する。南西でアドリア海に面している。】(WIKI)とのこと。

なにやら地政学的に歴史の奥深さを感じさせる位置にある・・・。

先の放送されていたこの作曲家ボジダル・コス(1934-)の「バイオリン協奏曲」には、そうした落ち着き、ゆたかな練成を感じさせるものがあったのだった。歴史と風土は文化をつくる。


1965年にオーストラリアに移住し、その地で作曲家へ向けての本格的な修学を経てのち長きに教育と作曲にたずさわりリタイアののち、2008年より母国スロベニアに戻り、その地で居住活動しているよし。

たしかに?新大陸オーストラリアとはイメージにそぐわない?曲趣であったのだが、こうした作曲家の背景を知るに及び、なるほどな~、そうだろうな~の納得?だった。

情報不足でこちらが知らないだけで、世界ではすぐれた創造活動がいたるところで日々営々とおこなわれているもんなのだな~と感想したのだった。

現代音楽なぞ、たかだか、わが国では数百人の世界(真偽のほどはわからないが)だそうだけれど・・・。

この作曲家のほかの作品だけれど動画サイトにアップロードされているのに出くわし、これは幸いと投稿となった次第。



Božidar Kos - Viola concerto, II. movement