yuki-midorinomoriの日記

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ドヴォルザーク『ピアノ三重奏曲第3番・第4番<ドゥムキー>』。音楽ってほんとうにいいね!と誰彼なしに言葉をかけたくなるドヴォルザークのピアノ三重奏曲。

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Antonín Dvořák - Piano Trio No. 4 in E Minor "Dumky", Op. 90, B. 166

             
             投稿音源のものではありません。

ここ最近、ドヴォルザーク(1841 - 1904)づいている。で、きょうは、ネット図書館で借りた室内楽の『ピアノ三重奏曲第3番・第4番<ドゥムキー>』。

これは以前ラジオから流れていて印象に残った曲なのです。親しみを覚える民謡風の際だつメロディーに魅せられる作品。とりわけ副題に「ドゥムキー」という聞きなれない名称をもつ「第4番」がそうだ。

ちなみに、その副題の言葉【「ドゥムキー」とは、ウクライナ起源の憂鬱な叙事的な歌謡バラッド、「ドゥムカ」の複数形】(WIKI)とあります。

しかし大衆性におもねるような通俗性をいささかも感じさせないのは、たぶんドヴォルザークの作曲書法の秀抜、音楽性のなせるところなのでしょう。その楽才に瞠目、あとおし惜しまなかったブラームスは、ドヴォルザークのメロディーメーカーとしての才能に感嘆措く能わずだったそうで。たしかに・・・人気のある作品のおおくは「親しみやすく美しいメロディー」をもっている。

アルバム収録の二つのピアノ三重奏曲は、ともにすぐれた作品なのだけれど、「ピアノ三重奏曲第3番」は母親を亡くしての悲しみのうちに作曲されており、もう一つの「第4番<ドゥムキー>」は、押しも押されぬ社会的成功、名声を得ての精神的余裕のうちに作曲されているとのこと。対照的ですらある。

しかし、その音楽のもつ高見は、現実と対峙しつつも超然として遥かで、類いなき音楽精神の純粋昇華といっていいのかも。

泰淡然とした音楽の境地から生み出される、至福の、安らけく愛すべき室内楽

音楽ってほんとうにいいね!と誰彼なしに言葉をかけたくなるドヴォルザークピアノ三重奏曲といって擱こう。



Antonín Dvořák - Piano Trio No. 3 in F minor, Op. 65, B. 130





ドヴォルザークピアノ三重奏曲第3番・第4番<ドゥムキー>』

1. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ I-Lento maestoso
2. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ II-Poco adagio
3. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ III-Andante
4. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ IV-Andante moderato
5. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ V-Allegro
6. ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調 作品90≪ドゥムキー≫ VI-Lento maestoso
7. ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 作品65 I-Allegro ma non troppo
8. ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 作品65 II-Allegretto grazioso
9. ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 作品65 III-Poco adagio
10. ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 作品65 IV-Finale; Allegro con brio