yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

時の移ろいに、思わず涙腺緩む音楽とビデオ映像。Jackson Browne、Bryan Adams、Phil Collins

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                    Jackson Browne


なんだか、安直にブログをつづっているようで気が引けるのだけれど、先日来のYOUTUBEとの遭遇は、私にとってかなりのインパクトを与えるものであった。
若人の心を捉えるポップス、ロックの、あのエネルギッシュなヴァイタリティーには、ジャズ等の内閉的な陰気くさい世界の感性世界で育ってきた私のような団塊シルバーにとっては羨望以外ではなかった。
もちろん同世代でジャズではなく、ロックから感性開放のしなやかなフライトをすでにはじめていた人たちが居てはしたのだけれど。
当方、負け犬(こんにちのフリーターのハシリでもあっただろう)、天邪鬼精神からフリージャズと現代音楽にドップリと青春を浸かっていたせいか、ロックの数千どころか数万人もの熱狂をもたらすあのヴァイタリティーは、芸術性、ヴィルトォジティがあるかどうかは知らないけれど暗い穴倉で数十人、せいぜい数百人を相手のジャズとは較べようがない世界だと思い知ったのだった。
こうした下地があっての遅まきのロック開眼であった。もちろんその世界は有象無象のショーマンシップの猥雑世界であるのは云うもさらなりではあるだろう。しかしどんな世界でもあることだ。
兎も角、ソロイストのヴィルトォジティに頼り、いつまでも古色蒼然としたジャズに比べ、現代音楽が開発した技法・技術を苦もなく手の内にし作品化しているさま、その感性のしなやかさをみるにつけポップカルチャーの衝撃は大きかった。自分自身がピークを超える人生の岐路に立たされ、何かしら失われつつある生への回帰の密やかな思いがあったのかもしれない。
そうしたことの出会いのロックミュージックの数々がYOUTUBEで音と画像で再会できたのだから、ハマルのも無理はない。数多くを聴きはしたけれど、はや記憶からは薄れ始めている。思い出し、思い出しのYOUTUBE検索であった。
飽きもせず今回もそこからの音と映像のロック音楽のピックアップでわがブログの一日としよう。

カナダのロックミュージシャンで、ハイスクール時代から活躍し、歌手、作曲、作詞すべてをおこない、ヒットを連発し、その才を見せ付けて今に至るも衰え知らずの、好漢ロッカー、ブライアン・アダムスBryan Adams, 1959 - )。シンプルな、清々しいしかしハードさも持ったロックとメロディーメーカーとしての魅力が光る。その人気度がしのばれるほどに多数が検索リストアップされている。


ところで、YOUTUBEを覗き検索していて、ベトナム反戦など社会的プロテストで知られたミュージシャンのジャクソン・ブラウンJackson Browne, 1948 -)。このミュージシャンも私と同じ団塊シルバーである。ここに取り上げた『for America』のミュージックTVの画像を見ていて思わず涙腺が緩んだ。ベトナム戦争に従軍しての、その哀感悲劇を目にし、父たる役目を放棄できないアメリカという国の、いまさらながらのつらい立場ゆえの悲劇を知り、おもわず涙腺緩んだのだった。わが日本には父が不在であることを思い知らされた『For America』であった。反戦といってもその切実さはどこかしら違うようである。


そうしたことの時代背景を歌ってもいるフィル・コリンズPhil Collins、本名:Philip David Charles Collins 、1951 - )の名曲『Another Day In Paradise』のビデオ画像を見ながら、来し方時代へ思いを馳せるのも、はやリタイヤーを迎えるわが団塊シルバーに時の熟するを迎えたと云うことなのかもしれない。後世代のために何かしらを。