セシル・テイラー『Jazz Advance』(1955)。清新の革新の心意気ここにありといった風情で、この一点でも今なを聴くにあたいする傑作名盤といえようか。意気軒昂、革新のパッション。気持ちがいい。
Cecil Taylor - Bemsha Swing
サッカー日本代表、岡田ジャパン引き分けに終わる。次のワールドカップ最終予選の対戦相手ウズベキスタンの力を思うとなんだか心もとない。いくつもの決定的チャンスがあったのに・・・。次戦はホームだ。是が非でも勝ち点をといったところで、さて本題。きょうは、先日の中古CDショップで、積年の思いでやっと手にした待望のアルバム。(先日の張林のアルバムとこのCD。おまけに現代音楽ものと、大いに散財してしまうはめになった)あまりにも名高いセシル・テイラーのジャズ史上の歴史的ファーストアルバム『Jazz Advance』(1955)。なんと、じつに半世紀も以前のパフォーマンスドキュメントだ。セシル・テイラーファンにとってはタイトルどおり今も新しい。エリック・ドルフィーと同じ質の興趣に聞き惚れるのだ。唯一無比の先進独創のスタイル。もちろん言い古された感のある無調ジャンピング、ワイドレンジなパーカッシヴ演奏スタイルの斬新は時代を越えて今なお、痛快快哉以外ではない。清新の革新の心意気ここにありといった風情で、この一点でも今なを聴くにあたいする傑作名盤といえようか。意気軒昂、革新のパッション。気持ちがいい。山下洋輔ともども、若き日より追いかけてきたセシル・テイラーだったけれど、この『Jazz Advance』はズーッと絶盤で聴く機会を持てなかったのだ。やっと数十年ぶりの思いが成就したといったところだ。おうおうにして、思い募れば募るほどに、時の隔たりは無情残酷な幻滅という結果をもたらすのだけれど、そうではなかった。すばらしいの一語だ。間違いなく名盤であるとしておこう。
あとあとのフリーの巨人セシル・テイラーを聴くくらいなら、まずいっとう最初のこのファーストアルバムを聴くべしである。この清新の革新の心意気をこそ聴くべきである。晦渋難儀なセシル・テーラーはその後の事としよう。たぶんそれが正解だ。
あとあとのフリーの巨人セシル・テイラーを聴くくらいなら、まずいっとう最初のこのファーストアルバムを聴くべしである。この清新の革新の心意気をこそ聴くべきである。晦渋難儀なセシル・テーラーはその後の事としよう。たぶんそれが正解だ。
以下の如く拙ブログで初期のセシル・テイラーを投稿している
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/39405982.html トリッキーでアグレッシヴ、はつらつ清新の革新者セシル・テーラーの『Cecil Taylor Buell Neidlinger Newyork City R&B』(1961)
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45678836.html 無調に崩れかけて耳障りであり、引っ掛かりがあって面白いセシル・テイラーのピアノソロを聴く『COLTRAINE TIME』(1958)。
以上のように投稿してきたけれど、ここで再度言おう。絶盤のため今まで鑑賞することかなわなかった1955年のファーストアルバム『Jazz Advance』こそ、傑作、名盤であり、セシル・テイラーの最適最上の入門盤であると。
セシル・テイラー関連、その他投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56222337.html セシル・テイラー絶頂期の73年のアルバム『INDENT』(from 1973 at Antioch College in Ohio)。セシル・テイラーの本領はいうまでもなくソロ・パフォーマンスにある。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55337748.html セシル・テイラー『NUITS DE LA FONDATION MAEGHT Vol.1』(1969)。演奏内容が良いんだか、悪いんだか。秀逸のジャケット聴き。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54102723.html 歴史的な意義をもつアメリカのコレクティヴジャズの実践『THE JAZZ COMPOSER'S ORCHESTRA』(1968)。しかし正直、このアルバムはセシル・テイラーの圧倒するソロにより記憶される
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53006725.html セシル・テイラー『Silent Tongues』(1974)。たぶんこの時期、45才円熟のピアノソロベストパフォーマンスと思われる。
セシル・テイラー Cecil Taylor piano
スティーブ・レイシー Steve Lacy soprano saxophone
ビュエル・ナイドリンガー Buell Niedlinger bass
デニス・チャールズ Dennis Charles drums
スティーブ・レイシー Steve Lacy soprano saxophone
ビュエル・ナイドリンガー Buell Niedlinger bass
デニス・チャールズ Dennis Charles drums
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