yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

現代音楽<欧・米・亜>

アーロン・コープランド『交響曲 第3番』。こんなにすばらしいオーケストレーションを響かせるとは・・・。

Bernstein NYPO Copland 3 AVI Custom 1920 by 1080 先日、ラジオから流れていた曲が、アメリカン風であるものの、オーケストレーションがすばらしく、誰の作品?バーンスタインか?と思いつつ聴いていたが、あれ?このファンファーレはどこかで聴いたような…

プロコフィエフ『交響曲全集』。「交響曲第7番嬰ハ短調 作品131」。バーバリックな初期の尖った交響曲とはいくぶん趣が違っている。基調は穏やかなのだ。死の前年の作。

Rozhdestvensky - Prokofiev Symphony No.7 in C-sharp minor, Op.131 投稿音源のものではありません。 「死は人生の出来ごとにあらず。ひとは死を体験せぬ。 永遠が時問の無限の持続のことではなく、無時間性のことと解されるなら、現在のうちに生きる者は…

プロコフィエフ『交響曲全集』(CD4枚組み)。【 「鉄と鋼でできた」交響曲 】のよし。まさにまさに、あらあらしく力感あふれる交響曲だ。

Prokofiev: Symphony #2 in D Minor, Op. 40 - I Allegro ben articolato 投稿音源のものではありません。 プロコフィエフいわく【 「鉄と鋼でできた」交響曲 】(WIKI)をイメージして作曲したとのこと。 これは驚きました。たしかに、ひじょうなるエネ…

プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 作品63」(1935)。叙情があたらしい。現代にあっての名品のひとつなのでしょう。

Janine Jansen - Prokofiev Violin Concerto No. 2, Op. 63 in G-moll 4日前に≪ハイフェッツの「シベリウス・ヴァイオリン協奏曲」。これってチャイコフスキーじゃないの~。≫を投稿したのだったが、ほんらい、その当のアルバムは、併録のプロコフィエフの…

エリオット・カーター逝く。103才。米国にあって傑出したインテリジェントな作曲家。ヨーロッパ的精神の横溢する知的柔軟、構成の確かさ。

Concerto for Orchestra By Elliott Carter - Tanglewood Festival of Contemporary Music 先日、ラジオ放送を聴いていてアメリカの現代音楽作曲家、それも傑出した音楽史上に名を刻むであろうエリオット・カーター(Elliott Carter, 1908 - 2012)の訃報を…

プロコフィエフ『ピアノ・ソナタ第1番, 第6番, 第7番/トッカータ Op. 11』。音楽院に在学中の10代後半の作、第1番を好感。すでに魅せています。

Prokofiev Piano Sonata No. 1, Op. 1 (Freddy Kempf) 3日連続のプロコフィエフ。ま、一度は聴いておくか・・・ていどの鑑賞なのだけれど。きのうの「ヴァイオリン・ソナタ」といっしょにネット図書館で借り受けたのが、きょうの『ピアノ・ソナタ第1番, 第6…

プロコフィエフ『ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ほか』。「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は名品だ。称えるべき確かな芸術家がここにいる。

Sergei Prokofiev - Sonata per violino e piano op. 80 n.1 Movt. 1 オッ、なかなかいいじゃございませんか。プロコフィエフ。ネット図書館で借り受けた『ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番、ほか』。ギドン・クレーメルとアルゲリッチの名が見えたので、…

プロコフィエフ『ピアノ協奏曲全集』。プロコフィエフ。べつに悪くはないのだけれど・・・。

Vladimir Ashkenazy performs Prokofiev Piano concerto No. 2.wmv プロコフィエフ。べつに悪くはないのだけれど・・・。つくり上げられた私の思い込みというのは度し難いもので。ロシア=ヨーロッパの田舎、辺境。中心から逸れているからこそのセンセーショ…

『プロコフィエフ&ヒンデミット:室内楽作品集』。ふらつく調性。もやもや感がついてまわる。聴いていて疲れます。

Prokofiev-Overture on Hebrew Themes op. 34 わたしの思い込みもあって、ずっと遠ざけてきたプロコフィエフを、最近たて続けに以下投稿したのだった。 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63549204.html プロコフィエフ『カンタータ<アレクサンドル・ネフ…

『マルティヌー,ツィンマーマン&R.シュトラウス:オーボエ協奏曲集』。再投稿。前回はR.シュトラウスの天才性の陰に隠れてしまったベルント・アロイス・ツィンマーマンとボフスラフ・マルティヌーを再鑑賞。

Bernd Alois Zimmermann: Concerto per oboe e piccola orchestra (1952) 投稿音源のものではありません。 つい最近、チェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌーを≪ボフスラフ・マルティヌー『交響曲第3番(1944年)&第6番<交響的幻想曲>(1953)』。とりわ…

『AMM』。英国の即興演奏グループ。3~40年ほど前のパフォーマンスと思われますが・・・。さてきょうのこの深更、混沌に身を任せるとしましょうか。

AMM(1) AMM(2) 一週間前、その昔知人から頂いたカセットテープ音源を≪STEVE SCHOLBE『Mnemonists – Biota』。生命は畢竟、雑音、ノイズか?≫とタイトルして投稿したのだけれど、きょうもそうしたテープ音源の投稿。 面には『AMM』と記されているだけ。それ以…

『トリヴィウムーエストニアの室内楽作品』。バルト3国。そのひとつエストニアという国へのエキゾティシズム。

トリヴィウム 北欧バルト3国のひとつエストニアの『室内楽作品集』。 地政学的に入り乱れた民族間対立の歴史(とりわけ大国ロシアとの)を奥深くもつバルト3国。そのエストニアという国へのエキゾティシズムにひかれての選択といえるだろうか。現代音楽で…

ボフスラフ・マルティヌー『交響曲第3番(1944年)&第6番<交響的幻想曲>(1953)』。とりわけ第6番<交響的幻想曲>は洗練のハーモニクスで重厚に奏でられるのには感嘆。洗練の保守。

B. Martinů - Symphony No.6 ('Fantaisies symphoniques'), H.343 (Live) 投稿音源のものではありません。 過日ラジオから流れていて印象に残った曲(と言っても途中から、しかもきれぎれに聴いた程度なのだけれど)があった。あとで番組内容をネット検索した…

バルトーク『交響詩<コッシュート>、3つの村の風景ほか』。21才の作品、交響詩『コシュートSz.21』 (1903年)はリヒャルト・シュトラウスばりだ。けれどのびやかな若き音楽精神の横溢する開放的作品

交響詩「コッシュート」 バルトークのピアノ作品を直近たて続けに投稿したこともあり、まだ聴いていない(といっても山ほどあるのだけれど)作品は・・・と、ネット検索してチョイスしたのがきょうの『3つの村の風景、管弦楽のための協奏曲ほか』を収録した…

バルトーク『ピアノ独奏曲集』(CD4枚組)。ひきつづき3稿目。Vol.4より「2つの悲歌op.8b,Sz44」。お~っと、こりゃあドビュッシーじゃございませんか!。

Samson François plays Bartok 2 Elegies, Op.8b No.1 Grave.wmv 投稿音源のものではありません。 お~っと、こりゃあドビュッシーじゃございませんか!。きょうも先日から投稿つづいているバルトーク『ピアノ独奏曲集』(CD4枚組)から。VOL.4より…

バルトーク『ピアノ独奏曲集』(CD4枚組)。Vol.2より、印象に残った3分未満の小品。バルトークの、神経質でエキセントリック、強迫的ともいえる執拗さが無いぶん穏やかに聴いてられる。

György Sándor plays Bartók Three Hungarian Folksongs from the Csík District 死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。(チャールズ・チャプリン) 一昨日のバルトーク『ピアノ独奏曲集』(CD4枚組)の2稿目。だからそのCDから…

バルトーク『ピアノ独奏曲集』(CD4枚組)。「子供のために・・・」、「ピアノの初歩・・・」。無心無垢のピアノを聴く思いだ。

Bartók - For Children Sz.42 (Anda). 投稿音源のものではありません。 バルトーク『ピアノ独奏曲集』。CD4枚組。ネット図書館の所蔵検索で目にとまり借り受けた。最初の「子供のためにSz42」と「ピアノの初歩Sz53」ほか、いくらかを聴いただけなのだけれ…

クルターク『無伴奏ヴィオラのための9つの小品ほか』。過剰を避け、削ぎ落とし、投げ出された音たちの数分の断片のキラメキ。全体性の放棄なのか、この断片がすべてなのか。

Kurtag: Hommage a R.Sch., op.15d 投稿音源のもではありません。 まずは、断片的、縮減の極致ともいえる現代音楽のクルタークと、シューマンのカップリング。オマージュとしての。まあ、ありなのかな・・・。以下わずかだけれど、ハンガリーの現代音楽作曲…

『コンチェルト・フォー・パユ』。マーク=アンドレ・ダルバヴィの「フルート協奏曲」には痺れました。音楽に確信を抱いているものの響きであり作品だ。

フルート協奏曲 久しぶりの?ゲンダイオンガク。そのスリリングな体験で脳みそを揺さぶりマッサージするに最適の音楽・・・ゲンダイオンガク。わたしゃ大好きでゴザイマス。 ネット図書館の所蔵リストには前々から在ったようなのだけれど、私には馴染みのな…

シマノフスキ『ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番 / ロマンス、ほか』。小品「ロマンスop.23」。浪漫の香気、至福に満ちた麗しくも美しい曲、ということで今日はこの小品でシマノフスキは決まり・・・。

Karol Szymanowski, Romance, Op. 23, Leon Wyczółkowski:Thomas Zehetmair, violin, Silke Avenhaus, piano. With works by Leon Wyczółkowski (1852- 1936) 以前、そうなんだ・・・もう2年も前になるのだ。 ≪http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61650858…

フランク『ヴァイオリン・ソナタ/シマノフスキ:神話、他』 。フランス印象派の影響濃厚な時代的清新の響きはする。しかし軽々に影響で済ませる体のものか?

Karol Szymanowski, Mythes (Op.30), Narcisse - Kaja Danczowska i Krystian Zimermann 「神話は本来、『なぜ』に答えるものではなく、『どこから』に答えるものである」(ケレーニィ) ここ最近、よき印象おぼえたポーランドの作曲家 シマノフスキ(Karol …

シマノフスキ『弦楽四重奏曲第1番・第2番/ウエーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章』。厳しい叙情を奏でるシマノフスキの「弦楽四重奏曲第1番」。歴史が培った音楽感性と堅固な精神・・・。

Karol Szymanowski - String Quartet C Major Op. 37 I: Lento Assai. Allegro Moderato 投稿音源のものではありません。 1917年の秋、ボリシェヴィキの一団がシマノフスキ家を急襲し、美術品は略奪され、カロルのピアノはおもしろ半分に池に投げ込まれ…

シマノフスキ「仮面劇 作品34」(1915-16)。シマノフスキねえ~。楽しみが増えました。ドビュッシーにない美学・・・剛さ。

Karol Szymanowski - Masques, Op. 34 (1915-16) [Garrick Ohlsson] (2/2) , Movement II: Tantris le bouffon, Movement III: Sérénade de Don Juan きょうたまたまラジオから流れていたピアノ曲。その前にドビュッシーの歌曲がきれぎれに耳に届いていたの…

フォーレ、デュリュフレ『レクイエム』。グレゴリオ聖歌をベースとしたデュリュフレの「レクイエム」のほうが好みです・・・。

♫ Duruflé, Requiem: Introit & Kyrie (organ version) ♪ 投稿音源のものではありません。 第1曲入祭誦 INTROIT 主よ、永遠の安息を彼らに与え、 永遠の光を彼らの上に照らし給え。 神よ、シオンではあなたに賛美の歌が歌われ、 エルサレムでは誓いが捧げら…

アルベルト・ヒナステラ『アルゼンチン舞曲集 作品2』。この強烈・・・。

Ginastera. Tres Danzas Argentinas Op. 2 - Sergio Tiempo 左の人物はマウリシオ・カーゲルなんですが・・・。 やはり女子はつよい・・・。オリンピック日韓対決。サッカー男子U23は完璧な敗北(きれいな<パス>サッカーだけでは勝てない相手とわかって…

ヴィラ=ロボス『ブラジル風バッハ』。「第9番(弦楽合奏のための)~プレリュードとフーガ」は、この作曲家のバッハ(音楽)への敬愛、尊崇のほどが窺え、そこには崇高さを漂わせてみごとなフーガを奏でている。

Bachianas Brasileiras No.9 - Prelúdio - Fuga (Royal Philharmonic Orchestra) 投稿音源のものではありません。 ブラジルを出自とする作曲家、エイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887 - 1959)のアルバム『ブラジル風バッハ BACHIANAS BRASILE…

シェーンベルク『交響詩:ペレアスとメリザンド、浄夜<弦楽合奏版>(1943) 』。ほんとうにすごい作品です。月並みながら、その官能的なまでのエロスをうたいあげる壮麗濃密なオーケストレーション。

Schönberg: Verklärte Nacht - Mehta/WPh(2009Live) 浄夜 二人の人間が葉の落ちた寒々とした林苑のなかを歩んでいる、 月は歩みをともにし、彼らは月に見入る。 月は高い樫の木の上にかかり、 一片の雲さえこの天の光を曇らさずにいる、 その光のなかに黒い…

尹伊桑(ユン・イサン)『MUAK「巫楽(ムアク)」』(1978)。しなやかに撓む、分断に苦悩する勁き民族の精神。民族のタマシイと現代合理精神の拮抗する、緊張感を湛えた濃密な響き。

MUAK「巫楽(ムアク)」 【 1967年突如、KCIA(韓国中央情報局)によって、ベルリンの自宅より拉致され、韓国(当時は朴政権)に強制連行、投獄監禁される。死刑の求刑がされるも、多くの 作曲家や文化人の尽力により、1969年解放される。】 ≪http://blogs.y…

シルヴァーノ・ブッソッティ『ラーラ・レクイエム』。ゾクゾクするような色めく官能性、その音色の色彩感、緊張感を湛えた点描的音響世界・・・。

ラーラ・レクイエム ゾクゾクするような色めく官能性、その音色の色彩感、緊張感を湛えた点描的音響世界・・・。私の好きなイタリアの作曲家、シルヴァーノ・ブッソッティ(Sylvano Bussotti、1931 - )。 きょうも引きつづき埃のかぶった古いカセットテープ…

ブリテン『無伴奏チェロ組曲』。なまなかな叙情を排したその美意識から生み出される硬質、剛性の響き。「剄い」がイメージされる。

Britten 3rd Suite for Cello part 1 投稿音源のものではありません。 2年前に≪ベンジャミン・ブリテン『チェロ作品集』。まず美学が違う。この不撓不羈の剄い精神。なまなかな叙情を排したその美意識から生み出される硬質、剛性の響き。≫とタイトルして、…